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ひろしまかがり灯の祭典

ひろしま「かがり灯」の祭典の開催に当たり,メッセージをお送りいたします。

76年前,人類史上初めての原子爆弾の投下により,広島の街は一瞬にして壊滅し,多くの尊い生命(いのち)が失われました。未曾有の惨禍を体験した広島は,核兵器廃絶と世界恒久平和の実現を訴え続けています。新型コロナウィルス感染症という新たな脅威がもたらした大惨事が続く中,同じく人類共通の脅威である核兵器のない平和な国際社会の実現は,私たちにとって,ますます切実な願いとなっています。

今年1月には核兵器禁止条約が発効し,「核兵器の違法性」が国際社会で認められました。これは,市民社会や被爆者の皆様の御尽力によるものであり,長年にわたり活動を展開してこられた関係の皆様に,改めて敬意を表します。一方,核保有国は核抑止への依存を高め,核戦力の近代化を進めるなど,核兵器国と非核兵器国の間の溝が一段と深まり,核軍縮を巡る情勢は,危機的な状況であると言わざるを得ません。

広島県においては,被爆75年を契機に,核兵器廃絶のための世界的な行動をすべての国,国際機関,市民社会に改めて呼びかける「ひろしまイニシアティブ」の策定を進めており,その推進組織として今年4月に「へいわ創造機構ひろしま」を設立しました。当機構の活動を通じて,核抑止に頼らない政策づくりや,次世代を担う人材の育成などを進めるとともに,広島から平和のメッセージを力強く発信し,核兵器のない平和な世界の実現に具体的に貢献してまいります。

皆様一人一人の核兵器廃絶への熱意は,きっと世界を動かす大きな力となります。これからも,本県とともに一日も早い核兵器の廃絶に向けて歩みをともにしてくださるものと期待しております。

終わりに,ひろしま「かがり灯」の祭典の御成功と皆様の今後ますますの御健勝,御多幸をお祈りいたします。

広島県知事 湯﨑 英彦