ひろしま「かがり灯」の祭典の開催に当たり,メッセージをお送りいたします。
人類史上初の原子爆弾投下により,未曾有の惨禍を体験した広島は,核兵器廃絶と世界恒久平和の実現を訴え続けてきました。
しかし,ロシアがウクライナ侵略の中で核兵器の使用を示唆するなど,核兵器廃絶に向けた状況はかつてなく厳しくなっており,核兵器のない平和な国際社会の実現は,私たちにとって,ますます切実な願いとなっています。
そうした中,今年6月には,核兵器禁止条約の第1回締約国会議が開催され,核兵器廃絶に向けて動き始めました。また,現在開催されているNPT運用検討会議にも,世界から大きな期待が寄せられています。
来年5月には,ここ広島において,G7サミットが開催されます。本県も,この会議の成功を通じて,核兵器廃絶に向けた我々の強いメッセージを発信し,核兵器のない平和な世界の実現に貢献してまいります。
皆様には,これからも,本県とともに核兵器の廃絶に向けて歩みをともにしてくださるものと期待しております。
終わりに,ひろしま「かがり灯」の祭典の御成功と皆様の今後ますますの御健勝,御多幸をお祈りいたします。
広島県知事 湯﨑 英彦